猫ブログなのに、最近、馬ネタばっかりですみませんでした。これからは原点に戻って、もうちょっと猫のハナシを書きたいと思います(しかし、ネタがいつまで続くかは不明です)。
我が家は2001年に迎えたアメリカンカールの白猫、故トロちん以来、ジュニ男まで、今のところ代々4匹のお猫さまに仕える生活を送っております。まだまだ猫飼いとしては、初心者マークがはずれたくらいの未熟者ではありますが、そんな我が家でも増猫(ゾウビョウ)の機会は今までに3回経験しておりますです。
最初の増猫は、トロちんに弟猫としてニチオを迎えたときでした。このときは私が猫初心者であったこともあり、相性の問題なんぞ格別心配することもなく、特別な準備はまったくせずに、いきなり2匹を対面させてしまいました。が、トロちんがこの上なく性格のよいやさしい子であったことと、ニチオが生後2ヶ月というチビ猫であったせいか、2匹の対面は非常にスムーズでした。我が家に到着したとき、チビチビで手乗りサイズだったニチオが、キャリーを覗き込むトロちんに小さくシャーッと言ったくらい。2匹の対面は拍子抜けするように簡単で、最初の日からすごく仲良しになったのでした。
2回目の増猫は、トロちんが死んだ後、約1年の一人っ子生活をしていたニチオに、妹猫としてルイルイを迎えたときでした。このときは、少し飼い主側にも知恵がついていたので、念のためにルイルイをインナーテラス@東京の家に隔離して、すぐにはニチオと対面させないようにしました。今ではその片鱗もありませんが、健気だった当時のルイルイは、見知らぬ家に非常に怯えていましたから。
しかし、当時未去勢だったニチオが「若いネーちゃん、超ウェルカム!カモン・ベイベー」状態になってしまい、未だかつてないほどの馬鹿力を出して、インナーテラスの引き戸を開けてしまったのです(後にも先にもニチオが引き戸を開けたのは、このときだけ)。こうして隔離作戦はあえなく失敗。その後、1日半くらい?ルイルイがニチオを怖がって、書斎の本棚の上に篭城したのですが、いつの間にかなし崩し的に2匹の生活が当然状態になってしまったので、飼い主が苦労した記憶は残っていません。
3回目の増猫は、ジュニ男を迎えたとき。このときは、1週間以上前から、家族(ただしバカオ除く)に増猫を予告していたんですが、ジュニ男が既に6ヶ月を超えており、体格も結構大きくて(体重4キロ超えていた)、もし先住チームとの間でひと悶着あったら難儀かも?という懸念もあって、初対面のときはジュニ男をケージに入れるつもりでした・・・。
ところが、ジュニ男が「ケージになんか絶対入らねー。」と激しく抵抗し、「あらー、いいですねー、この家は!」と、しょっぱなからずうずうしく、縦横無尽に家の中を歩き回ったことが幸いしたせいか、先住2匹は最初の3時間くらいはおっかなびっくり、ジュニ男を遠巻きに、小さくシャーっとか言っていたものの、「あれ?かーちゃん、うちは前から3匹家族だっけ?」みたいな感じで、いつの間にかジュニ男が家にいるのが普通になってしまったのでした。当のジュニ男は、バカオが夜遅くに帰宅した頃には、100年前からうちの子状態になってしまい、一番いい場所で絶好調で爆睡。何も聞かされていなかったバカオは、猫が1匹増えていることにすぐには気がつかなかったくらいでした。
こうして改めて振り返ってみると、我が家は猫を増やすときに全く問題がなかったんです。が、実際には先住猫が後から来る猫を受け入れてくれなかったり、必ずしも初っ端からうまくいくとは限らないんですよね。しかし、初対面でうまくいかなくても、時間をかけて猫同士は何だかんだ折り合いをつけていけるもののようです。逆に、我が家のニチオとルイルイのように、だんだん相性が悪くなることもありますし。まぁ、この2匹のトラブルは、アタクシ=かーちゃんを巡る縄張り争いが原因で、それでも多少の小競り合いはあるもののおおむね平和な毎日を送っておりますです。
猫はやみくもに増やせばいいってもんじゃありませんし、猫を増やす理由やタイミングはそれぞれあると思いますが、猫が増えるということが本質的にとても幸せなことであることは間違いないでしょう。心の中に愛情が湧き出る泉があるとしたら、猫が増えるたびに、その泉から新たな清水が滾滾と湧き出て、飼い主を清めてくれるような気がします。
我が家のお猫さまは、最初の2匹は純血種(アメリカンカールとノルウェージャンフォレストキャット)、3匹目と4匹目の2匹は雑種です。今のアタクシは、茶トラ、茶白、三毛猫などの暖色系への憧れがあるものの、正直言って種類や色柄に格別の思いいれはありません。
しかし、ジュニ男を迎えるまでは、アタクシにはひとつだけ大きなこだわりがあったんですよ。「こんな猫はいやだ!」というこだわりが。
それは、鼻くそ模様が着いている猫!鼻くそ模様だけは、なぜかとってもイヤだったんですよね。
でも、ジュニ男が来ちゃったし。あんなに盛大に鼻くそつけている猫がうちの子になろうとは、全く思いもよらなかったですよ。人生って不思議なもんです。でもって、今はジュニ男の鼻くそが愛しくて仕方ありません。今のアタクシは、鼻くそでも何でも、バッチ来ーいっすよ。
猫飼い生活8年あまり、結局、猫との出会いは人が選ぶものじゃなくて、猫が選ぶものだと思い至りました。アタクシたち下僕は、猫神さまのマッチングに粛々と従うのみ、でございます。